インプラント体埋入手術に際したGBR法

本日はインプラント体埋入手術に際したGBR法を行いました。

GBR法とは、インプラントを埋入する際に必要な顎の骨が不足している場合に、顎の骨の厚みや高さを増やすために行われる治療法です。

術前検査にてCTやパノラマX線写真から、骨量が不足していることが判明したため、患者様に説明し、GBR法で骨量を増やしてからインプラント体を埋入することになりました。

当日はまず、看護師さんによる採血から始まります。
術中に使用する、血清成分と血漿成分を遠心分離機により取り出しておきます。

切開・剥離後、鋭匙とヤグレーザーを用い不良肉芽を丁寧に取り除きます。
そのあと、ディコルチケーション(骨の硬い部分に多数の小さな穴を開け、再生を促す方法)を行い、骨造成を促したい部分に血清成分と骨補填材を混ぜ合わせたものも入れていきます。

十分に骨補填を入れ込んだ後、血漿成分から得たメンブレンと今回はバイオガイドを用い縫合し終了です。

翌日の消毒と1週間後こ抜歯のあとは、経過観察を行い4〜6ヶ月ほど骨が再生されるのを待ちインプラント体埋入手術に移行する予定です。

上顎#15,16,17相当部:インプラント体埋入手術

今回は上顎#15,16,17相当部にインプラント体埋入手術を行いました。

術前に看護師さんに採血をしていただき、術中に使う血清成分と血漿成分を取り出しておきます。

切開・剥離後、鋭匙とヤグレーザーを用いて不良肉芽(汚染された組織)を取り除きます。
そのあと、X線写真を撮影し術前にシミュレーションした位置と同じ位置に埋入できているか確認しながら1本ずつ慎重にインプラント体を埋入していきます。
今回は、十分な骨量がないことと上顎洞との距離が近いことを考慮しソケットリフトの可能性も視野に入れながらオペを行いました。

3本全ての埋入が完了したら、インプラント体周囲に事前に準備した血清成分と骨補填材を混ぜ合わせたものを入れ、血漿成分から取り出したメンブレンで覆い縫合し終了です。

翌日の消毒と1週間後の抜糸の後、メンテナンスと経過観察を行いながらインプラント体が安定するのを待ちます。

半年前にGBR→インプラント挿入手術

今日は半年前にGBRを行った患者さんに、インプラント埋入手術を行いました。

術前に看護師さんに採血をしていただき、遠心分離機にかけ術中に使う血清成分と血漿成分を取り出します。
血清成分には骨補填剤を混ぜ合わせ、凝固させゼリー上にしておきます。

切開・剥離後、鋭匙を用いて不良肉芽(腐った組織)を取り除きます。
埋入位置を確認し、ドリリングをしレントゲン写真を撮影し問題なければインプラント体を埋入していきます。
インプラント体が問題なく埋入できたことが確認できたら、先ほど作成しておいた骨補填剤と血清成分を凝固させたものを周りにいれ、血漿成分から取り出したメンブレンで覆い、縫合したら終了です。

翌日の消毒と1週間後に抜糸を行ったあと、インプラント体が定着するのを待つ間に他の箇所の治療やメインテナンスを行っていきます。