抜歯即時法を含め2本のインプラント体埋入手術とGBR法

本日は抜歯即時法を含め2本のインプラント体埋入手術とGBR法を行いました。

術前に看護師さんによる採血を行ったあと、パノラマX線写真とX線写真、口腔内写真を撮影します。
先生から本日の手術について説明を受け、麻酔をしてオペ室に移動し#45を抜歯していきます。

切開•剥離後、鋭匙とヤグレーザーを用いて不良肉芽を除去していきます。
レントゲン写真を撮影し、位置を確認しながら1本ずつ埋入を行います。
特に#47は骨が棘状になっており、埋入深度が深くなり神経との距離が近づくため慎重に埋入していきました。

無事2本埋入が完了したら、骨欠損部に術前の採血にて得た血清成分と骨補填剤を混ぜ合わせたものを入れ骨造成を期待します。
血漿成分から得たメンブレンで覆い、縫合して終了です。

翌日の消毒と1週間後の抜糸のあとは、メインテナンスと並行し定期的に経過を診ていきます。

33相当部にGBR法とインプラント体埋入手術

今回は#33相当部にGBR法とインプラント体埋入手術を行いました。

術前CTより骨欠損が大きく、当初はGBRのみの予定でしたが患者さんの同意を得て同日にインプラント体を埋入することとなりました。

術前に看護師さんに採血をしていただき、術中に使用する血清成分と血漿成分を遠心分離機にて取り出しておきます。

切開•剥離後、鋭匙とヤグレーザーを用いて不良肉芽を丁寧に取り除きます。
その後、ピエゾサージェリー(超音波切削機器)にて骨を切削しX線写真にて埋入位置を確認しインプラント体を埋入していきます。

埋入が完了したら骨欠損部の骨造成を促すために採血から得た血清成分とガイストリッヒ社のバイオスコラーゲンを欠損部に入れ、血漿成分で造ったメンブレンで覆い縫合して終了です。

翌日の消毒と1週間後の抜糸のあと、インプラント体の定着を待つ間にメインテナンスを継続していきます。

最後臼歯部のインプラント体挿入手術

本日は#17相当部にインプラント体埋入手術を行いました。
今回は最後臼歯部で非常に視界の悪い中でのオペになりました。

切開•剥離のあと、鋭匙とヤグレーザーを用い不良肉芽(腐った組織)を除去していきます。
そのあと、事前にシミュレーションした位置にドリリングを行いインプラント体を埋入していきます。
X線写真を撮影しインプラント体の位置を確認後、術前の採血にて取り出した血清成分と骨補填剤を混ぜ合わせたものを骨欠損部に入れます。
最後に血漿成分で作ったメンブレンで覆い縫合したら終了です。

翌日の消毒と1週間後に抜糸を行った後、インプラント体が定着するのを待つ間にメインテナンスにて定期的に経過を診ていきます。

破折によって歯牙を失った患者様のインプラント埋入手術

本日は破折によって歯牙を失った患者様のインプラント埋入手術を行いました。

術前に看護師さんに採血をしていただき、術中に使用する血清成分と血漿成分を遠心分離機にて取り出しておきます。
血清成分には骨補填材を混ぜ、ゼリー状にしておきます。

切開•剥離後、鋭匙とヤグレーザーを用い不良肉芽(腐った組織)を丁寧に除去していきます。
その後、インプラント体を埋入するためにドリリングを行いX線写真を撮影しながら位置を確認し慎重に切削していきます。

今回は骨欠損が大きく、初期固定を得るために慎重な作業が続きました。
そのあと骨欠損部位に事前に準備しておいた骨補填材を填入し、血漿成分から造られたメンブレンで覆い縫合して終了です。

翌日の消毒と1週間後の抜糸後、インプラント体が安定するのを待つ間に隣在歯の治療やメインテナンスを行っていきます。

上顎#15,16,17相当部:インプラント体埋入手術

今回は上顎#15,16,17相当部にインプラント体埋入手術を行いました。

術前に看護師さんに採血をしていただき、術中に使う血清成分と血漿成分を取り出しておきます。

切開・剥離後、鋭匙とヤグレーザーを用いて不良肉芽(汚染された組織)を取り除きます。
そのあと、X線写真を撮影し術前にシミュレーションした位置と同じ位置に埋入できているか確認しながら1本ずつ慎重にインプラント体を埋入していきます。
今回は、十分な骨量がないことと上顎洞との距離が近いことを考慮しソケットリフトの可能性も視野に入れながらオペを行いました。

3本全ての埋入が完了したら、インプラント体周囲に事前に準備した血清成分と骨補填材を混ぜ合わせたものを入れ、血漿成分から取り出したメンブレンで覆い縫合し終了です。

翌日の消毒と1週間後の抜糸の後、メンテナンスと経過観察を行いながらインプラント体が安定するのを待ちます。

半年前にGBR→インプラント挿入手術

今日は半年前にGBRを行った患者さんに、インプラント埋入手術を行いました。

術前に看護師さんに採血をしていただき、遠心分離機にかけ術中に使う血清成分と血漿成分を取り出します。
血清成分には骨補填剤を混ぜ合わせ、凝固させゼリー上にしておきます。

切開・剥離後、鋭匙を用いて不良肉芽(腐った組織)を取り除きます。
埋入位置を確認し、ドリリングをしレントゲン写真を撮影し問題なければインプラント体を埋入していきます。
インプラント体が問題なく埋入できたことが確認できたら、先ほど作成しておいた骨補填剤と血清成分を凝固させたものを周りにいれ、血漿成分から取り出したメンブレンで覆い、縫合したら終了です。

翌日の消毒と1週間後に抜糸を行ったあと、インプラント体が定着するのを待つ間に他の箇所の治療やメインテナンスを行っていきます。

第43回日本口腔インプラント学会九州支部学術大会

第43回日本口腔インプラント学会九州支部学術大会に参加してきました。この大会では、最新の研究発表や臨床技術のアップデートなど、非常に充実した内容が盛りだくさんでした。

特に私の最大の目的は、愛知インプラントインスティチュートの高岡大嗣先生の発表に参加することでした。グループでの参加でしたが、貴重な学びの機会となりました。大会の準備には長い時間と努力が費やされており、その熱意と情熱を間近で感じることができました。

今回の学術大会では、多くの先生方と交流しながら、最先端の知識や技術について深く学ぶことができ、とても有意義な時間となりました。

また、セッションの中で印象に残ったのは、「サイナスリフト側方アプローチ」を併用したインプラント埋入術の一例です。臨床の現場での具体的な症例についての発表は、非常に参考になりました。特に、難易度の高いケースにおいても、安全かつ効果的な手術を行うためのポイントや工夫について、多くの学びを得ることができました。

今回の学会参加を通じて、自分の臨床力や知識をさらに高めることができたと感じています。これからも、最新の情報や技術を取り入れ、患者さんに最適な治療を提供できるよう努めていきたいと思います。

最後に、今回の学会の企画・運営に関わったすべての先生方に感謝申し上げます。次回もまた、多くの学びと刺激を求めて積極的に参加したいと思います。

前歯2本のインプラント手術

本日は、右上1番・左上1番(#11・#21)にインプラント手術を行いました。

切開・剥離後、ピエゾサージェリー(超音波機器)を用いて埋入位置を確認しながら骨を整え、専用のドリルで段階的に形成を行いました。
今回は左上から右上の順にインプラントを埋入し、周囲の組織に十分配慮しながら、正確な位置にインプラント体を埋入することができました。
埋入後は、術前に採取した血液を遠心分離して得られた血漿成分を骨補填材と混ぜ、骨量の少ない部位に填入。
さらに、薄く伸ばしたフィブリンゲルをメンブレンとして使用し、その上から覆って縫合し、手術は無事に終了しました。

今回のような前歯のインプラント治療は、見た目や噛みやすさ、発音のしやすさなどにも大きく関わるため、
他の部位よりも繊細な対応が必要になります。

前歯は見た目の印象を左右する大切な部分です。
ブリッジや入れ歯では違和感が気になっていたという方でも、
自然な見た目と快適さを両立できるのが、インプラントの大きな魅力となります。

36番相当部/インプラント埋入手術

本日は36番相当部にインプラント埋入手術を行いました。

初診時にCT撮影と歯周基本検査、治療方針のカウンセリングを行い当院でインプラントを埋入することとなりました。

手術当日まずはじめに、術中に使用する血清成分と血漿成分を取り出すため看護師さんによる採血を行います。


術前のX線写真と口腔内写真を撮影した後、再度先生から本日の手術について説明を受けてから麻酔をし、オペ室へご案内します。

切開•剥離後、ヤグレーザーを用いて不良肉芽(腐った組織)を除去します。
ドリリングを行った後、X線写真を撮影し位置を確認します。


埋入位置が決定したら、インプラント体を骨に埋入していきます。


埋入後は、周りに術前の採血から得た血清成分と骨補填剤を混ぜ合わせたゼリーを入れ、血漿成分から造られたメンブレンで覆い縫合して終了です。


翌日に消毒・1週間後に抜糸を行い、その後は定期的なメンテナンスを行いながら定着を待ちます。

重度歯周炎からのインプラント挿入

今回は重度歯周炎により抜歯になった患者様にインプラント埋入手術を行いました。

患者様は歯科を受診する習慣がなく、炎症により痛みが激しくなり来院されました。
初診時より現在の状態や歯周病に関して説明とクリーニングを続け歯周病が安定期に入ったため、今後の治療の方針を話し合いインプラントを選択されました。

術前に採血を行い術中に使用する血清成分と血漿成分を取り出しておきます。
切開・剥離を行ったあと、不良肉芽(腐った組織)を除去していきます。
その後ドリリングを行いインプラント体を埋入していきますが、今回は長年歯周病に罹患していた影響で骨の質も芳しくなく下歯槽管(下顎骨の中を通る神経と血管の管)に非常に近いためレントゲン撮影と患者様にお痛みや痺れがないか確認しながら慎重に埋入を進めていきました。

埋入後は採血より得た血清成分と骨補填剤を混ぜ合わせたものを、骨欠損が大きい部位に入れ血漿成分で造ったメンブレンで覆い縫合して終了です。

患者様は翌日の消毒を終え大きな症状もなく、インプラント体の安定を待ちながら引き続きメンテナンスを行っていきます。