今回は重度歯周炎により抜歯になった患者様にインプラント埋入手術を行いました。
患者様は歯科を受診する習慣がなく、炎症により痛みが激しくなり来院されました。
初診時より現在の状態や歯周病に関して説明とクリーニングを続け歯周病が安定期に入ったため、今後の治療の方針を話し合いインプラントを選択されました。
術前に採血を行い術中に使用する血清成分と血漿成分を取り出しておきます。
切開・剥離を行ったあと、不良肉芽(腐った組織)を除去していきます。
その後ドリリングを行いインプラント体を埋入していきますが、今回は長年歯周病に罹患していた影響で骨の質も芳しくなく下歯槽管(下顎骨の中を通る神経と血管の管)に非常に近いためレントゲン撮影と患者様にお痛みや痺れがないか確認しながら慎重に埋入を進めていきました。
埋入後は採血より得た血清成分と骨補填剤を混ぜ合わせたものを、骨欠損が大きい部位に入れ血漿成分で造ったメンブレンで覆い縫合して終了です。
患者様は翌日の消毒を終え大きな症状もなく、インプラント体の安定を待ちながら引き続きメンテナンスを行っていきます。






